神宮前交差点近くにシンガポールのパフュームブランド「JAMAL KAZURA AROMATICS(ジャマルカズラアロマティクス)」の国内1号店(渋谷区神宮前6、TEL 03-6434-1272)がオープンして2カ月が過ぎた経営は東京パフュームオイル(同)(シブヤ経済新聞)
【画像】 エジプトやドバイで手作りされている香水瓶も販売
1933年に創業した同ブランドは現在、シンガポール国内に5店舗を展開来店客の6割ほどが日本人観光客だという1年ほど前から日本国内での展開に向け準備今年8月に東京パフュームオイルを設立し、総代理店契約を結んだ
「ファッション・美容の一番の発信地」であることから表参道に出店店舗面積は約25平方メートルシンガポールの店舗と同様の雰囲気に仕上げたという店内は、濃い茶色のウッドベースで仕上げた
同ブランドの香水は、アルコールや水を使わず天然のエッセンシャルを中心に作られているため、香りが「6時間以上続く」のが特徴現在同店で扱うのは、レディス7種、ユニセックス6種、メンズ5種バラの香りの「Roja」(レディス)やウッディーで爽やかな香りの「Mysterious Joy」(ユニセックス)、爽やかさとスパイシーさを併せ持つ「Andalus」(メンズ)などのほか、日本限定の「甘い」かんきつ系とムスクを配合した「LILA」、フルーティーな花や木々の香りの「Jewel」(以上レディス)を用意11月末にはクリスマス限定の香りを投入するほか、数カ月で香りのラインアップを変更していく予定価格は、8ミリ2,980円、15ミリ3,980円
香水瓶も販売エジプトで手作りされている「エジプシャングラス」(小2,480円、中2,980円、大3,980円、アニマル型4,480円)、ドバイで手作りされている「ドバイグラス」(4,980円)をそろえる
オープン後8割ほどが女性客で、中心年齢層は25歳~40代3割ほどがギフト用に購入していくという「女性のきれいを応援していきたい」と同店スタッフの宇佐美茜さん同社は今後卸も行うほか、都内を中心に多店舗化を計画3年後には7~8店舗の出店を目指す 事務機器製造大手のイトーキでは、2007年1月、業界初となる女性用オフィスチェア「cassico(カシコ)」を販売した一日の中でオフィスの椅子に座る時間は長く、体にさまざまな変化をもたらしているそこで男性と女性の体格差に注目し、女性に特化して商品開発した商品企画とデザインに携わったのは、プロダクトデザイン室のデザイナー、秋山かおりさん(33)働く女性170人の声を集めるなど「お客様の声」にこだわり、ものづくりに励んだ
――「カシコ」はどんな特徴の椅子ですか?
秋山これまで「女性用」というと、椅子に限らず色がカラフルで、かわいらしいデザインを施し、「見た目」で差別化が図られてきました「カシコ」は見た目だけでなく、男女の骨格、体格の違いを考慮して、女性の体に合わせた機能を反映させました女性の社会進出がこれだけ進み、一日の大半をオフィスで過ごす女性はたくさんいるのに、事務用の椅子は女性のことをほとんど考慮されていませんでした社内の中央研究所の女性研究員が、「男性と女性は体格が違うのに、なぜ座る椅子が一緒なのか? 」という研究テーマを立てて、慶應義塾大学の山崎信寿先生の協力を得ながら、女性用の椅子についての研究や実験を始めました
――最初はデザイナーではなく“被験者” として参加したのですか?
秋山私が開発に参加したのは入社2年目で、当初デザイナーとしてではなく、社内モニターでした研究を進めていくと、男女の差は想像している以上に大きく、体に適さない椅子に腰をかけて長時間仕事をしていると、相当なストレスを受けていることがわかりました社内外の働く女性、170人にアンケートを実施し、その結果、足のむくみを訴える声が最も多く寄せられたのです女性はふくらはぎの筋肉が弱く、同じ姿勢で座っていると血のめぐりが悪くなります実際に「むくみ」を検証するために、ふくらはぎに電極を貼り、試作モデルの椅子に一日座ったこともありました商品化の決定が出て、私がデザインを担当するようになったのは、プロダクトデザイン室に異動した05年からです
――発売までに4年かかったのはなぜですか?
秋山「女性向け」に限定すると、市場のパイの半分しか売れないのではないかと、売れ行きを危惧する声が社内にはありましたその時、社内の説得材料になったのが、170人のアンケートの声、「体に適した椅子がほしい」という働く女性の願いでした機能面で一番の特徴は、足のむくみを軽減するシートの形状です太ももの裏側の血流を促すように、座面の前の部分がレバー操作で下がるように設定しましたまた、レバーを操作する時に「爪をはがした」といった意見もあったので、握りやすい形にしました
――商品が販売してから影響はありましたか?
秋山女性の開発チームで、販売までのゴールにたどりついたので、社内の女性同士がさまざまな形で連携するようになりました女性ユーザー向けに「オンナノシゴト向上委員会」というウェブサイトを立ち上げ、商品の情報提供に務めました通常の業務以外でも、講師を招いてダイバーシティに関するセミナーを開催しました会社としては、乳がんの正しい知識を広め、乳がん検診の早期受診を推進する「ピンクリボンキャンペーン」に、協賛企業として参加するなど、女性をサポートする活動が増えてきましたまた、私自身にも仕事に取り組む上で変化がありましたデザイナーは自分の世界に入ってしまいがちで、市場のニーズとはかけ離れたものを作ってしまうおそれがありますものづくりに携わる者として、消費者の意見を聞くことは大切だとあらためて実感しました入社して間もない時に、いきなりデザインを担当するのではなく、自ら被験者になったり、アンケートを取って、いろんな立場の人の意見を聞いたのがよかったのかもしれません
――20代はどんな悩みがありましたか?
秋山「このまま仕事を続けていいのか」、「転職するのなら早いほうがいいのかもしれない」と漠然と思っている時に、「カシコ」の開発に時間を忘れるほど没頭して、仕事の楽しさや、担当した商品が販売されるといった達成感を味わうことができました開発を手がけた商品が販売されるまではさまざまな苦労もありました乗り越えたことで、この仕事をずっと続けようという決意が生まれました職場では上司から、昔の商品開発についてのエピソードを聞くことがあり、そろそろ私が得た経験は後輩に伝えていかなければと思う時があります
――ステップアップのために努力をしていることはありますか?
秋山これから10年後、もっといい仕事をしていくためにも、興味のアンテナを張りめぐらせて、感性を磨く努力をしなければならないと思っています毎年4月に1週間ほど有給休暇を取得して、イタリアのミラノで開かれる国際家具見本市「ミラノサローネ」を見に行っています同じ展示会場に通うと、その年の流行や変化がつかみやすいので、とても参考になります
――後輩の女性たちにはどんなアドバイスをしていますか?
秋山最近、年下の女性の友人と話をすると、「30代」に突入することに対して漠然とした焦りがある「30歳になるまでに何かをしなければ」と、結婚や仕事に対して、根拠がない焦りを抱いている人が多いそんな時は、「年齢は気にしないで、やりたいことがあればとことん追求したほうがいいよ」と、アドバイスをしていますデザインの仕事は、年を重ねるほど経験値が増え、それがデザイナーとしての魅力にもなります熟練技を見せる職人さんのように、私もいい仕事ができるようになりたいと思っています来店客の6割ほどが日本人観光客だという
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