原子力規制委員会の現地調査団は7日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)敷地内の破砕帯(断層)が活断層かどうかを再協議したが結論は出ず、敷地北側の台場浜付近のトレンチ(試掘溝)を深掘りし、南側でも新たなトレンチ調査をすると決めた「F―6断層(破砕帯)」がどこを走っているのかという根本的な問題も再浮上調査団内では「悠長なことを言っている場合ではない」(渡辺満久東洋大教授)、「さらに調査をして慎重に判断するべきだ」(岡田篤正立命館大教授)と意見が交錯しており、いつ結論が出るかは結局、再調査待ちとなった
この日の会合では、台場浜近くのトレンチで新たに見つかった地層のずれの原因が活断層か地滑りかが焦点になるとみられたが、関電は地滑りと説明調査団メンバーから具体的な反論は出なかった一方で複数の専門家がトレンチやボーリングによる再度の現地調査を求めた
関電は説明で、F―6断層が想定より東側を走り、900メートルとしていた長さも600メートルと修正した「F―6がどう延びているのかは重要」(重松紀生産業技術総合研究所主任研究員)との意見を受け、連続性を確認するため敷地南側でも新たなトレンチ調査をすると決めた
これに対し渡辺教授は「追加調査をするために関電を呼んだのか」と強く反発「大飯3、4号機は稼働しているスピード感をもって判断するのが使命ではないのか」と結論を出すよう迫ったが、規制委の島崎邦彦委員長代理(東京大名誉教授)は「5人が一致して結論を出すことが重要データがあれば学術的に難しい問題ではない」と退けた
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北側の地層のずれが活断層か地滑り跡かで見解は割れているが、島崎氏は新たなトレンチ調査を求めた敷地南側の地点に関し、断層の活動年代の判別につながる上部の地層が付近に残っていると言及した地滑りではない地層のずれが見つかれば、活断層かどうかで一致した結論が得られる可能性がある
「1カ所でもきれいな露頭(地層の断面)が出れば、結論が出せる」として、追加調査には意義があると指摘するのは山本博文福井大教授(地質学)ただ「掘ってみないとデータが出るかは分からないそこで断層が動いていないとなれば、どこまで調査すればいいのかという問題になる」とし、調査の長期化もあり得るとの見方だ
また「F―6断層が実際にどうつながっているかを見直して考えることは重要」と述べ、断層の連続性を把握するためにも追加調査は有効だとした
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関電は今後、調査計画をつくり、規制委の承認を得た上で、県に自然公園法の許可申請を行う方針一連の手続きや調査にどの程度の時間がかかるかは未定だ原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「全員が活断層と認めないと活断層でないかのような議論になっていて、おかしい調査が長期化するなら運転を止めるべきだ」と“安全側”で判断するのが大原則と訴える
県の石塚博英安全環境部長は「意味なく時間をかけるのはよくないが、予断を持たずに客観的データと科学的根拠に基づいて、誰にでも理解できるような調査、審議を行うことが重要」と指摘必要なデータが何かを示すなど規制委が自ら考えて判断し、明確に説明すべきだと述べた
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