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　神社仏閣のプロフィルを探る特別展「あつぎ縁起書の世界」が厚木市寿町の市郷土資料館で開かれている入場無料１２月１６日まで

　同資料館の特別展は１５回目今回は社寺の歴史や御利益などを記した縁起書に着目古文書や絵など約５０点を展示し、市内の寺社に祭られている神仏を種類別にして、当時の民衆の信仰などを紹介している

　諏訪神社、浅間神社など全国的に有名な神社とのつながりのほか、郷土に尽くした人を祭った、夢のお告げなど、建立の経緯はさまざま中依知の浅間神社は、真夏の６月にこの地に雪が降ったことから、長谷の堰（せき）大明神社は、長谷川（玉川）に堰を造るため人柱となった桂坊を祭ったことからできたことが分かる

　伊勢原市の大山を紹介したコーナーもあり、開山の良弁僧正の生涯を描く大山寺縁起やその絵巻も展示されているまた大山不動明王の御利益（霊験）を得た“体験談”などをまとめた「大山不動霊験記」の１２５話のうち、厚木市内の４話が紹介されている

　市内の男性（６８）は「市内の寺社はだいたい回ったけど、縁起書は見ていない参考になった」と話していた同資料館は「縁起書は物語性がある文学作品面白い世界が身近にあることを知ってもらい、郷土を振り返るきっかけにしてほしい」と期待している

　２３日には同資料館で元県立公文書館の川島敏郎さんの講演「大山不動霊験記にみる庶民と信仰」、１２月１日には神奈中バス停「大山駅」（伊勢原市）に集合して「秋の大山めぐり」が行われる問い合わせは、同資料館電話０４６（２２５）２５１５　高知市大川筋１にある「喫茶のんた」には、毎日多くのアーティストが集まる江ノ口川沿いのこの店は、ギャラリーとして個展に使われているテーブルや椅子の並ぶ１階の壁にたくさんの絵が掛けられ、この日もパステル・墨彩画展が開催されていた店の奥の川に面した窓ぎわに、常設で大小さまざまな素焼きのシーサーが飾られている表情は生き生きとし、テラコッタ（素焼きの焼き物）独特のピンク色が美しい

　制作者の西村顕（あきら）さんは１９５１年室戸市生まれ高知工業高等専門学校機械工学科を卒業後、名古屋の大手電機メーカーのエンジニアとして１１年間、設計などの仕事に携わった工業高等専門学校時代から美術が好きでデッサン教室に通い、名古屋でも行動美術中部支部のデッサン勉強会に毎週土曜日に参加していた
　Ｕターンで高知に帰ってきた後も、エンジニアとして働きながらデッサンや水彩画を描き続け、９２年に高知市内のギャラリーで「水彩画２人展」を、９６年は初個展「にしむらあきら水彩スケッチ展」を開催する９９年に彫塑を始め、その年の県展彫塑部門に初入選０９年に「テラコッタ・ドローイング展」を開いた１１年、県展彫刻部門で褒状を受賞今年は彫刻と工芸の２部門で入選を果たした
　彫刻部門は「薫風（くんぷう）」と題した高さ約９０センチの人物、工芸部門は「象嵌網目麒麟（ぞうがんあみめきりん）」の高さ７３センチのキリンを出品した
　キリンは、細長い首と胴体部分をさらに細長い４本足で支えるという、極めて高度な技術に挑戦しているさらにキリンの網目模様は、粘土の表面に溝を切り、色の違う粘土を埋め込んで作る象嵌技術を使っている土の乾燥や窯の中で焼く時の収縮を考え、割れのない完璧な形を作るのは相当難しいそこにあえて挑戦していくのは、長年の仕事で培ってきたエンジニア魂があるからだろう計算された緻密な計画と、常に繰り返し習得してきた技術を使って、成功までのプロセスを楽しんでいる
　テラコッタは「土と火による生命の誕生」と呼ばれる手で作った形がそのまま焼成されるので、制作者の思いや感情がストレートに作品に表れる西村さんの人物像は、１８歳の時から４０年以上積み重ねてきたデッサン力が存分に発揮されている人体の微妙な動きが、的確に人体構造と筋肉の動きを捉え、ダイナミックに表現されている
　「サラリーマンをしながら、ライフワークとしてデッサンや水彩、彫刻をやってきて、テラコッタに出会ったいろいろやった末、やっと自分に合ったものを見つけたような気がする６０歳になって、自分のためだけにやれる造形制作が本当に楽しい今後はさらに大きな造形に挑戦し、人物像も等身大のものを造ってみたい」
　西村さんの造形工房「手楽骨太」から生み出されるテラコッタたちに会うのが楽しみだ

　同資料館の特別展は１５回目新作腕時計

　同資料館の特別展は１５回目新作MBTシューズ

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