10月27日のアーセナル対QPR(1-0)で、前列にいたアーセナル・ファンが不満の声を上げた「こっち」とは、我々が座っていたメインスタンド側「あっち」とは、相手ゴール側
アーセナルと言えば、足下でつなぐサッカーのプレミアリーグ代表格だビルドアップ中には、中盤で横パスを繰り返すこともあり得るしかし、80分過ぎまで0対0の膠着状態が続いた一戦では、前方の観衆から「前に行け!」、「撃て!」といった号令が絶えなかった
今季は、他クラブにも、同じような心境のファンが増えていることだろうパスサッカー志向は、イングランドでも強まりつつある10月最終週の第9節では、20チーム中11チームが、4-2-3-1ないし4-3-3の陣形でキックオフに臨んだ
システムで全てが変わるわけではないが、少数派になりつつある4-4-2よりも、よりコンパクトに、ポゼッション重視で攻めやすいシステムが、現場で好まれるようになったことは確かだ
昨季、実質的な4-5-1でCL優勝を成し遂げたチェルシーなどは、オスカルの左右にフアン・マタとエデン・アザールという、技巧派の2列目トリオを中心に、ボールを支配して攻めるようになり、試合結果だけではなく、そのサッカーの質も評価され始めた
■時代遅れの「直球勝負」でも、勝てば観客は満足するもの
だが、観衆がスタジアムに足を運ぶのは、何よりも、贔屓のチームの勝利を見届けるためだ
イングランドの人々が、テクニックやスタイルを軽視しているわけではないサッカー好きな国民の目は肥えているスタンドで反応を示すのは、ミドルシュートや、スライディング・タックルなど、派手なプレーだけではないさり気ないが、完璧なボールタッチに対する感嘆のどよめきポジショニングの良さが可能にする、余裕のパスカットへの拍手子連れのママさんサポーターでさえ、「スイッチ!」と叫び、逆サイドへの展開を促したりする
とはいえ、例えば、プレミアで最もチケット代が高いアーセナルのファンは、チームが、アーセン・ベンゲル監督の下で、模範的なサッカーをしているかどうかを確認するために、最高で25万円近い年間指定席や、1試合1万5千円もするチケットを買って、ホームゲームに通うわけではない
パスの本数が少なく、連係の頻度が低くとも、チームがスカッとゴールを決めて勝ってくれれば文句はないともすれば、「時代遅れ」と言われる「直球勝負」も、勝てるとあれば十分に観衆を興奮させるのだ
■単純な昔ながらのサッカーで勢いに乗ったエバートン
その意味では、10月をリーグ5位で終えたエバートンのファンは、首位で11月を迎えたチェルシーのファンと同等の満足感を、開幕2カ月間で味わったことだろうエバートンは、今季も4-4-1-1を基本とするチームの1つ縦に速く、ロングボールを効果的に使う攻撃はシンプルだが、開幕戦でマンチェスター・Uを下すと(1-0)、例年のスロースタートが嘘のように、トップ4に迫る勢いを見せている
原動力となっているのが、マンUからヘディングで決勝点を奪った、マルアヌ・フェライニだ本職はボランチだが、攻撃的MFのティム・ケーヒルが米国MLSに去った今季は、CFの背後で攻撃の焦点を務める第一人者となった194センチの長身に加えて、ジャンプのタイミングも良いフェライニは、急造CBを務めたマイケル・キャリックのマークなどないかのように、楽々とクロスを頭でミートした
おまけに、ボールコントロールにも長けているロングパスの勢いを胸トラップで確実に殺し、巨体に似合わぬ巧みな足捌きで、チャンスを演出してみせるGKダビド・デヘアの好守がなければ、マンUは、フェライニに1失点以上のダメージを負わされていた早めにターゲットマンに当てるエバートンの戦法は、いわゆる、深く守って蹴り出すだけの消極策ではなく、敵にとって最大の脅威を最大限に生かす積極策だと言える
■宿敵リバプールのジェラードが、悔しさで地団駄踏んだ一戦
第9節で宿敵リバプールと引分けた(2-2)エバートンは、試合後、そのダイレクトなアプローチを、相手キャプテンに否定された
「まともにサッカーをしようとしたのはリバプールだけエバートンは、縦に大きく蹴るだけで、まるでストークのようなサッカーをしていた俺たちが勝っているべきだった」
だが、このスティーブン・ジェラードの発言は、後日、本人が認めたように、プライドを懸けたダービーに勝てず、悔しさから出たものだった
リバプールの2点のリードは、ハーフタイムまでもたなかったたしかに、終了間際にルイス・スアレスが奪ったはずの決勝点は、オフサイドの誤審で幻に終わったが、「勝って当然」の内容ではなかった試合データを見れば、ボール支配率、パス成功率、シュート数のいずれにおいても、エバートンが上回っている
■直線的な攻撃がチームにぴったりはまったミララス
個人レベルでも、MVPを選べばエバートンのケビン・ミララスになる
今季加入の新FWは、主にウィンガーとして起用されているが、ボールを持てば一気にタッチライン沿いを駆け上がるカットインから果敢にシュートも狙うプレーが、チームの直線的な攻撃のインパクトを強めている
この2、3年、やたらとオヤジ系週刊誌などで「国債暴落」についての記事が目立ったが、最近はめっきりなくなった日本は国債暴落と、それを引き金とする「経済クラッシュ」を免れたのだろうか? 約1000兆円もある国の借金(地方債を含む)が減ったわけじゃあるまいし……
「一部では2015年にも国債が暴落するのではないかといわれていましたが、『税と社会保障の一体改革』で消費税の増税が決まり、とりあえずの危機は去ったようです市場関係者に、日本はまだ国民から税金が取れるし大丈夫だと思われたということですしかし、このまま経済も成長しなければ、政治の改革も望めないとなると、とても暗い将来展望しか望めません根本的な解決ではなく、単に少し先延ばしになっただけという状況です」(総合研究開発機構主任研究員・島澤諭[しまさわ・まなぶ]氏)
ということは、やはり暴落の恐れはあるということ?
「このままいくと、2030年までもたずに破局が来るかもしれません破局とは、国債の暴落ももちろん考えられますが、そのほかにも、『日本版サブプライム問題』とでもいうべき住宅ローン問題などが考えられます14年前、政府は景気浮揚策の一環として最初の10年間は低金利、11年目から金利を倍増させる『段階金利型』の住宅ローンを認可しました
しかしこの10年、給料は下がり続けていますから、そろそろローンを払えなくなる人が大勢出てくるということがあり得ますローンの破綻が増えれば、不良債権が焦げついてウソみたいな破局を迎える可能性がありますリーマン・ショックはもちろんギリシャやスペインだって、危機が顕在化するまでは順調といわれていたことを忘れてはいけません」(島澤氏)
ミララスが、怪我でハーフタイム中に退いていなければ、数字は更なるエバートン優位を示していただろうそうでなくとも、後半のリバプールは、高さと強さでは対抗できない、フェライニとニキチャ・イェラビッチに集まるボールを何とかして奪おうと、本来の4-3-3から3-4-2-1に陣形を変更して、中盤深くでの守備を意識しなければならなかった
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