衆院選の公示まであと10日を切りました和歌山支局も日々の取材・報道と並行して準備に追われていますわたし自身は入社以来、9度目の総選挙になります最も重要な選挙だけに、読者のみなさんに的確な判断材料をと思いながら、与党の混迷と第三極のめまぐるしい動きを追うのに精いっぱいの感も否めません
05年9月の郵政選挙と09年8月の政権交代選挙は、「刺客」という言葉が飛び交う劇場型の選挙でしたしかし過去2回の高揚感と今回の混迷は、流れている空気が違うように感じます特に政権交代が成った前回選挙は、単に自民党にお灸(きゅう)をすえるという意味以上に、国民の信が得られなければ対抗する政党に政権を任せるという本格的な二大政党制への期待が膨らんだ民主党の大勝利だったと思います
それが今、沈みかけた船から逃げ出すように離党者や、果ては政界を引退する人が続出し、わずか3年3カ月前の熱気は何だったのか、とぼうぜんとするばかりですそれぞれの人は信念を持っての行動でしょうが、釈然としません第三極の動きもしかりでしょう選挙前からこうなのですから、選挙の結果次第ではまたどんな組み合わせが生まれるのか、あまり愉快ではない想像もしてしまいますこんなところが過去2回の選挙との空気の違いを感じさせているのだと思います
「落選すればただの人」と言われますだからこそ議員だけでなく、支持者も必死になるのは分かりますそして政党は当然ながら、より多くの同志を当選させるための戦略を練ります比例票の獲得や、対立政党の選挙運動員が他の応援に行けないよう足止めさせるためや、あるいは今回はだめでも次の選挙を見据えて候補者を立てるケースもあるでしょうしかし思惑と損得計算も過ぎれば有権者との溝を広げる結果となるでしょう
ともあれ、わたしも一票の権利は行使するつもりです景気対策、社会保障、エネルギー政策、外交・安全保障、貿易の自由化を進めるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)……多くの方も同じでしょうが、すべての政策が自分の考えとぴったり一致する候補者や政党は見当たりませんですから、自分自身の中で優先順位をつけ、候補者の訴えに耳を傾けたいと思いますやはり、住みやすい社会になってほしいですから「近いうちに信を問う」と、野田佳彦首相が約束してからちょうど100日衆院がついに解散された
打って出る野田首相は積極的だった9月の党代表選で再選されて以降、「滞貨一掃」「思いでづくり」などと揶揄される組閣を行い、「生体反応を感じない」といった言葉が閣僚からも漏れていた人が変わったかのように攻めに転じた
◇党首討論は完勝したが
「今週末の16日に解散してもいいと思っております」野田首相は11月14日の安倍晋三・自民党総裁との党首討論で、16日解散を持ち出した
条件は衆院の定数削減「国民の皆様に消費税を引き上げるというご負担をお願いしている以上、定数削減に道筋をつけなければなりません」と提案した
虚を突かれた安倍氏は「民主党というのは改めてポピュリスト(大衆迎合主義者)政党だなと思いました」と打ち返すも、かみ合わない首相に「身を切る覚悟をちゃんと示す、そこを約束してほしいと申し上げているんです」と、たたみかけられると、「私と野田さんだけで決めていいんですか」と腰を引いた
ここが勝負の時と思ったのだろう野田首相は一気にがぶり寄った「16日に解散します定数削減をやりましょう、だから」安倍氏は「解散」だけに反応し、「それ約束ですね、約束ですね、よろしいんですね」と繰り返し念を押すものの、定数削減には相変わらず答えない
「覚悟のない自民党に政権は戻さないその覚悟で我々は頑張ります」最後まで、首相ペースだった
衆院に小選挙区制度が導入されて、「党首力」がより重要視されるようになった野田首相のこの日のハイテンションも衆院解散をにらんだ演出の1つだろう
「政治家のすべてをかけた首相の発言だった安倍さんは正面から受け止めきれず、はっきりしなかった政治家としての器の小ささがはっきり出た党首討論だった」
岡田克也副総理がさっそくアシストに回った討論終了後に首相官邸の記者を集めて語った野田首相が党首討論で16日解散を表明することを事前に知っていた幹部の1人とされる見事な呼吸だった最も重要な選挙だけに、読者のみなさんに的確な判断材料をと思いながら、与党の混迷と第三極のめまぐるしい動きを追うのに精いっぱいの感も否めません
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